るろうに剣心
〜愛に至る修羅の道〜
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はじめに…。
＜注意！＞ ・以下、ネタバレです。間違えて来てしまった方、内容を知りたくない方、また、かなり管理人の地が出てますので、管理人に夢を持っていたい方はお戻りください。 ・るろうに剣心のキャラクター設定を知っていることを前提で書いてます。あしからずご了承ください。 |
攻略本が見つからず、買っていた雑誌を参考にしてクリアしていた私。 「大スクープ！絶賛発売中のＲＰＧ・十勇士陰謀編でなんと剣心たちとデートができちゃう！」 ……やらねば！ 何の迷いもなくそう決めた私は、早速プレイすべくセーブデータを呼び出したのでした……。 が、ここで問題が一つ。 この目的とするデートイベント、発生時期が期間限定。 このゲーム、システム自体はごくごく普通のＲＰＧで、 このデートイベント、その発生期間が『ラスボスから４人くらい前のボスを倒した後、次のボスを倒すまでの間』……とかなりの限定。 おまけに条件も、ＡとＢの二者択一だったり、また、ＣとＤの両方の条件を満たすと、優先順位があってＤが見れなかったり、ミニゲームを全部クリアしなければならなかったり……と相当厳しい。 ……そりゃ、普通にプレイしてて知らなかったはずだよ……と始める前からため息をつきつつも、かなり前半のセーブデータを呼び出し、挑戦開始。 条件を満たすためとはいえ、このゲーム自体が、かなり長い（普通にプレイして……20〜30時間程度？）上、デートイベント自体が相当後半。 それでも見たい一心で、女主人公でデート可能な剣心・左之助・弥彦・蒼紫・隼人（ゲームオリジナルキャラ）の５人の内、左之助・弥彦・隼人の３人とイベントを見ることに成功。 ちなみに内容は 左之助が一緒に河原でお昼寝後、買い物。そこに通りかかった津南になかなかお似合い、とからかわれ、 弥彦が夜中に鍛錬をしているところを見つけ、一緒に付き合い、 隼人がオリジナルキャラだからかバカップル全開でお散歩…… という感じ。 糖度としてはまあ、オリジナルキャラ以外は微妙かなって感じですが、それでも４、５分はあるし、それぞれが「らしい」感じで、それなりに満足。 さて、次は個人的に一番見てみたかった蒼紫と、その次は剣心だ！と改めて、だいぶ前からやり直してみたんですが……。さすがというかなんというか、そうそう簡単に行くはずはなかったのです……。 蒼紫の攻略法は、そもそもゲストキャラ扱いで、仲間になってる期間が短いこともあり、かなりめんどくさい。 仲間になってるその間に、蒼紫の仮の住処に行くと稽古（戦闘）をつけてもらえるんですが、それが最低20回は必要。他にもいろいろありますが、中でも一番大変なのが、全国各地に散らばる花集め。 各地に咲いてるこの花を、あるダンジョンに存在する、蒼紫の昔の仲間のお墓にそなえると、そなえた分だけ好感度アップ！……とまあ、単純ながら、実はこれ、相当な手間。 なぜならこの花、一度につき一つしか持ち歩けないという代物。ゆえに見つけてすぐに花をそなえにいかないと、せっかく次を見つけてもゲットできない。 おまけに持ってた花をそなえて、また取りに来ようにも、奥に咲いてることも少なくないため。物によっては一度クリアした敵遭遇率が高いダンジョンを、また全探索しなければならなかったり……と、とにかく、大変。 しかも当時、攻略本が手元になく、どこに花があるかわからないので。片っ端から花を求めてさまよい、全くの無駄足、ただの敵虐殺タイムになったこともしばしば。 それでも途中のセーブデータから全国各地の花を集め、よし、行ける場所は全部集めたぜ！と意気揚々とデートイベントの条件になる横浜の宿で眠った……ものの。 ……全くもってイベントが起きない。 ……行ける場所の花は全部集めた！なのに何故？ と必死でイベントをこなしたり、むやみに金をはたいて一ヶ月も宿に泊まったりしたものの、一向に起こる気配なし。 ……約20時間が無駄になったという事実に絶望し、一度ゲームを封印することに。 さて、数ヶ月後。 たまたま本屋でこのゲームの攻略本を見つけた私は、収集癖も手伝って本を購入。 そして何が悪かったんだ……と攻略本を読んでみると、どうやらその条件となっていた花……全部で12本らしいのだが……そのうちの一本が、ゲーム中に一度しか登場しない『イベント限定ダンジョン』に咲いていたと判明。 ちなみにそのイベントとは、『ある家のお嬢様が誘拐された。一刻も早く助けに行こう！』というもの。……そんなときに花なんか摘んでいられるかぁボケェ！と理不尽な状況に腹を立てつつも、答えがわかったので早速再プレイ。 再び繰り返した20時間近くの長い道のりの果て、12本の花を集め、さあ、今度こそ！と時間を置いた分の期待も込めて横浜の宿で眠る。 目が覚めると宿の入口に花が。……やった！イベントだ！と思わず正座して、画面を食いいるように見つめる。
そこにはあの蒼紫の後ろ姿。蒼紫は花をそなえたことに礼を言い、立ち去ろうとする。 追いかけようとする主人公だが、お前には仲間がいる。俺についてきてはいけない。と言い、去っていく蒼紫。
ふっざけんなこのヤロウ！なんだこの短さは！これならまだ仲間にならない上、全然厳しくない条件で見れる宗次郎の方がよっぽど長いし甘いじゃねーか！この程度のイベントならあんなに条件難しくするんじゃねぇよバカヤローッッッ！！ ……と、条件のために費やした時間と、まったく釣り合わないイベントの短さに、怒りをおさえきれず電源を叩き切る。 そして怒りの末、再びゲームを封印。 ……しかし、これで話は終わらなかったのです……。 さらに数ヵ月後。 ふとメモリーカードのデータ整理をした時に、このるろうに剣心のデータを発見。……そう言えば、男主人公でのクリアも、剣心とのデートイベントも見てないな……と気づき、リプレイを決意。 女主人公でのクリアデータを引き継いで、男主人公でスタート・クリア。男女主人公でクリアしないと見れないイベントも見て、最後の締めくくりに……と、剣心とのデートイベントを見るため、さらにデータを引継ぎ、女主人公でプレイすることに。 これで剣心のデートイベントを見れば、見たいイベントは全部見たことになり、最後のプレイになるだろう、それなら……と、できるだけ見れるイベントを増やしておこう、といろんな場所でキャラとのデートイベントの条件を満たしたデータにすることに決める。 そうすれば見たくなったときに、すぐに見なおせるもんね、と、剣心を狙いつつも弥彦や左之助の条件となるミニゲームを途中までクリアしたり、隼人に話しかけたり、蒼紫のために花を集めたりしつつも、本命は剣心、と決めてゲームを進め、ついにその時。 さて、剣心との条件は完璧に満たした。左之助や弥彦も一つ二つやり直せば条件が満たせるし、蒼紫の花も11本まで集めてそなえ、一本は持ってるから、見たかったらすぐに見れるはず！と達成感を抱き、剣心とのデートはどんなイベントかなーと、うきうきしながら横浜の宿に泊まる。 朝。鳥の鳴く声で目が覚め、部屋から一人、主人公が出てくると……。 宿の入口に花が一輪。 …………。 胸に去来する一抹の嫌な予感を抑えつつも、画面を見守っていると、外に出て行く主人公。 そこにいたのは……蒼紫。蒼紫は花をそなえたことに礼を言い、立ち去ろうとして追いかけようとする主人公だがお前には仲間がいる俺についてきてはいけないといいさって…………。 ………………。 ……としばらく怒りで頭を抱えて奇声を発さんばかりだったが、こんな時のためのセーブデータ！と、花を10本しか摘んでいない状態のデータでやり直す。 悲劇を繰り返さないために全部確認。他の男の条件も満たしてない、花も10本しか摘んでいないし、剣心の条件は全て満たした。
そもそも予備のために取っておいたセーブデータだって、お前避けのためだったんだよ！なのにそこでもなんでお前が来るんだ！お前はそんなにオレが憎いのかこんちくしょおおお！！ ……そしてこのゲームは３度目の封印に至りました……。 未だに蒼紫の来た理由も、剣心が来てくれなかった理由もわかりませんが……既に約100時間を費やした身としては、封印を解く気にもなれず。 いずれ何かの気まぐれで封印を解く機会があれば……追記したいとは思います。……また新たな怒りが生まれる可能性もありますが。 とりあえず教訓としては……生半可な気持ちで、裏社会のお頭に近寄っては……なりません。 （※2008/2/3追記） このレポートから、およそ２年。気まぐれが起き、リプレイすることになりました。 で、今になって思うに、何故私は蒼紫の呪縛から逃れられなかったのか？それは、引継ぎのシステムに問題があったのではないか、と思うのです。 女主→男主→女主と引き継いだ、一番最初のデータがどんなものだったのか、は今となっては知るすべもありませんが、女主から男主へと引き継いだ時に。ゲーム中集められ、それを渡すことによって『妙さん』と言うキャラの好感度が上昇するアイテム『絵草子』を引き継いでいた……結果、男主で薫や燕とのデート条件を全て満たしていた……にもかかわらず、ぶっちぎりで妙さんとデートすることになりました。 で、実際最初の女主のデータでも、そこそこ花はそなえていましたし……おそらく、そのあたりのフラグと言うか、もしかしたら妙さんor燕の好感度と蒼紫の好感度が同じところに配置されてたのか（※昔のゲームだとそういうこともあった）、でなければ、ゲットしてそなえた花の数（およびそれによって上昇した蒼紫の好感度）、がそのまま引き継がれてしまったのかなー、と思うわけで。 ……まあ、そんな仮説はさておき。 新しいデータを作り、攻略本をフル活用、他のキャラはできるだけガン無視する方向で最短ルートでプレイした結果、剣心のデートイベントを見ることができました。 さすがにもうそれ目当てにリプレイはしたくないので、セリフはメモしましたが、シチュエーションとしては 横浜に泊まったある日、朝早く目覚めた女主人公は、同じく早く目覚めた剣心と会話。宿の主人から縁日をやっていると伝え聞き、たまには気晴らしをした方がいい、と剣心が女主人公を誘い、出かけることになって…… ……と、やはり甘いかどうかは微妙ですが、そこそこ長く楽しめるものでした。結構選択肢があって、なんとなく元祖乙女ゲ、初代のアンジェリークを思い出す感じで。 ……とまあそこで終われば私的にはめでたしめでたし……だったのですが、さらにその後、新たな事実が判明してしまったのです……。 上記の剣心のイベントを見て「はー見れた見れた！」とまず満足。ただそこで、ふと思ったのです。「……どうしよう、エンディングまで行こうかな？」と。 そもそも両主人公でクリアしたので、エンディングアニメは何度も見て、ストーリーもだいたい覚えてる。何より今のパーティ、最短ルートで来たので、レベルがかなり低い。 ……この先のボス戦、つらそうだなあ……と悩みながらセーブデータを見ていて、はっと気がつきました。 使っているメモカに、いつのものかわからない、女主人公のセーブデータが２つ、あることを。 これ、もしかしてエンディング直前かな？それならこれ見れば！ととりあえず呼び出してみたところ、一つ目は蒼紫とのデートイベント直前のデータ。 「ああー……」とうれしいのか悲しいのかわからない呟きをもらしながらも、まあついでだし、とセリフをメモ。 ……こうして冷静にイベントだけ見ると、そう悪くはない気もしてきたけど、とはいえ少なくとも数十時間以上かけた結果の報酬としては、やっぱり短いよなあ……と、とりあえず目的を達成したのでちょっと許せる気になりながらも、メモ終了。残り一個のデータを呼び出し。 するとどういうわけか、パーティ５人のうち４人がＨＰ１の瀕死状態。「おいおい！どういうセーブだよここ！」と過去の自分に焦りつつも、金は惜しいのでただで回復できる東京のパーティ本拠地・神谷道場で宿泊。 で、とにかく眠ったところ……何故かイベントチックな、道場の夜の縁側にたたずむ女主人公。 ……あれ？なんだろこれ？なんか見逃した夢イベント（※神谷道場で眠ると、キャラたちの原作エピソードが、主人公の夢という形で見られるサブイベントが何種類もあった）でもあったかなー？とちょっと考えつつも眺めていると、そこにはなぜか蒼紫の姿。 ……え？なにこれ？ そして蒼紫は、決戦を控えて不安そうな主人公を励まし、去っていく。 ……なにこれ、なにこれ、見たことねーぞこんなイベントー！！！つーかなんだよ！二段構えなのかよデートイベントって！！？てゆーかそれだったら３人ばかりまだ見てないんですけどっ！！？ 攻略ぼぉぉんー！いらない特集はいいからこういうとこ条件とともにしっかり書いとよてめえごーらぁぁぁぁぁ！！！ ……ともはや何度目かわからない絶叫と、頭抱えんばかりの怒りのうごめき。 ……ちなみにその後赤べこでの相談から察するに、最終決戦直前のデータだったようです。 ただ単にデートイベントが短い蒼紫だけの追加なのか、それとも全キャラ共通なのかは私にはわかりませんが……あああちくしょう、どんな不意打ちのサドシステムだよ！デートが短くて怒り狂って封印した人間には見せない隠しイベントって！！ ……ええ、正直もう疲れたので、おそらくここにこれ以上の追記はないでしょう。最後に、教訓。 ……人間、気が短いと損をするようです。 |