遙かなる時空の中で
〜八葉抄〜
評価…Ｄ
あらすじ
主人公はごく普通の女子高生……だったが、ある日友人２人と共に「龍神の神子」として「京」と呼ばれる異世界に召喚されてしまう。元の世界に帰るためには、京を苦しめる「鬼」を倒し「龍神」を召喚しなければならない。元の世界に戻るため、「八葉」と呼ばれる男性たちと共に、「龍神の神子」として怨霊を操る鬼と戦うことになった主人公だが……。
長所
- ボイス関係が増加。
- 元では攻略できなかったアクラムが攻略できる。
- ミニイベント・おまけなどが追加。
短所
- アクラムの立ち絵が微妙。
- 立ち絵の塗りが変わっていて、クオリティが下がったと感じる既存キャラがいる。
- システム面で改良して欲しかったところが、結構そのままになっている。
コメント
ＰＳ版をコンプするまでプレイした上で、おまけ・追加イベント目当てで購入。
システムはアドベンチャー。だいたい一日３ターンで、龍神の神子として「二週間以内に○○神社で起こっている怪奇現象を解決して」などと提示される目標を、○○神社まで行って情報を集めたり、一緒に連れていく仲間や、正しい選択肢を選ぶことで達成。……だいたいその繰り返しで話が進んでいきます。
攻略キャラは８人＋a。それぞれ全２〜４段階の恋愛イベントをクリアすることで、ＥＤ条件を達成。それぞれのキャラと恋愛ＥＤを見ることができますし、女性など、一部友情ＥＤのキャラもいます。
ストーリー・キャライベントに関しては、キャラにもよりますが、個人的には好みで楽しめました。
……以上はＰＳ版で既に体験済なので、以下はＰＳ２版の追加・変更要素について。
ＯＰムービーが、放映されていたアニメのＯＰムービーへと変更、ＥＤムービーがキャラデザのイラストに変更され、ＥＤムービーをスキップできるようになりました。また、もとではコントローラーのボタンで切り替えていたマップが、一画面に全部入るように縮小されたり、もとでは長かったＥＤムービーや八葉のあいさつなどをカット、ボイス付の読み戻し機能、そして全体にアニメっぽかった立ち絵とスチルを塗りなおし……など、いくらかシステム面にも変更があります。
他にも、戦闘や土地イベント、恋愛イベントなどがボイス付になり、最終戦の前夜に攻略キャラ……決戦を前にした八葉との会話イベントが追加、およびその相手に選んだキャラとの新ＥＤ、そしてアクラムとの恋愛イベント・ＥＤが追加され、一部追加イベントなどにも、いろいろとボイスやおまけが追加されています。
……と、追加要素を並べてみましたが……個人的にこの中でヒットだったのは、ＥＤなどのスキップと、ボイス関係だけでした。
ＯＰ、ＥＤ、立ち絵の塗りなおしについては、私的にもとの方がくっきりはっきりしていて好きでしたし、もとのときに直して欲しくて追加されているかな？と期待した、戦闘効果のスキップや、ミニゲームの札めくりのスピードアップ、いつでもセーブロードやイベント回想などは結局ないまま。また、縮小されたマップも、もとに慣れているせいか、何だか文字や見た目が見えにくくて、ボタンでズームアップ、ダウンができたらよかったのに……と考えてしまう始末。
また、目玉であろうアクラムの恋愛イベント・ＥＤは……内容はよかったとは思いましたが、立ち絵が口紅を塗ったままで変に見えてしまい、どうにも内容に集中しきれず、楽しめる、という域にはたどりつけませんでした。八葉の新規ＥＤも、全体のアニメ風の立ち絵とスチルに慣れきったところで、突然遙か３風のまた違った塗りや絵のスチルを持ってこられても、どうにも違和感があり……。
声優・シリーズファンなので、ボイス関連の追加で充分もとは取れた、楽しめた、とは思えましたし、セーブデータの数が増えているので、リメイク前をプレイしてないなら、違和感を感じず楽しめるかもしれませんが。
もともプレイしていて、声めあてでない方が楽しめるのか……？と思うと、正直、微妙、の一言に尽きると思います。
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