※あくまで個人的評価です。

※あらすじは大体で書いてます。微妙に違っても知りません。

※このゲームのハードはプレイステーションです。

仙界通録正史

〜仙界伝封神演義より〜

評価…Ｅ

あらすじ

　あなたは歴史の標。『封神演義』の世界をあなたの手で導いてみましょう。

長所

• グラフィックが綺麗。
• 軽くマニアックなキャラもフルボイスで使える。
• 声優陣が割と豪華。

短所

• 結局思い通りのストーリーが作れない。
• ストーリー採点システムが、ほぼ無意味。
• ストーリーをパスワードで伝えるシステムも、一部の話にしか使われていない。

コメント

　漫画、封神演義のファンだったので、自分でストーリーが作れる！と聞いて期待して購入。

　が、始めてみると、そもそも使える舞台は「○○編のこの１シーン」など、基本的に決定済、更にその状態でストーリーの中の１シーンのキャラの表情や背景の効果は変えられても、ほとんどの場合、そこにいるキャラそのものは変えられず。……中にはキャラを変えられるシーンがあったりはしたのですが、それも２種類のみだったり、と選択の幅がとにかくせまい感じがしました。

　さらにセリフ入力もできず、結局１キャラにつき10種類にも満たないセリフから、ひどいときには３種類から選択するしかない……と言う感じで「どこらへんが自分で作るストーリー！？」とかなり失望。

　そのうえその数種類のセリフも、読んでいると明らかに「本編どおり」と「ギャグ方面」の２〜３つのつながった話を分割して、あとほんの少し便宜上入れただけ……という感じで、一通り見た時点で期待していたものとは違うな……とがっかりしました。

　音楽や演出、表情は変えられますが、それだけじゃ思い通り、とはとてもいえないし。

　ストーリー採点システムも、結局上記のつながった話にどれだけ当てはまっているか、という基準でしかないと気づき、完全にやる気をなくしました。

　よかったことといえば……アニメには出てこなかったキャラが、ボイス付きでいくらかのシーンにいるのを楽しめたこと、あと、初めて聞くキャラの声が当時、周辺で人気があった声優さんだったので友人が喜んでくれた……ってことぐらいしか浮かびません。

　個人的にはボイスはＥＤとかＯＰのデモだけでもいいし、舞台背景もそれこそ５つくらいでもいいから、自分でセリフ入力とキャラ・音楽や効果選択を自由にして、再生できるようにしてくれたらそれだけでよかったのになあ、と思います。こういうツール系のゲーム自体、プレステには向いてなかったのかもしれませんけど。

　自分は買って後悔しましたが、「当時のアニメでは出てこなかった後半のシーンやキャラをボイス付ゲーム……な感じで見ることはできる」「声優さんの声が楽しめれば何でもいい」「ごく一部セリフを変えられるシーンもあるにはあるし、採点システムでキャラがいろいろ言ってくれる」だけが目当てなら、人によってはありかもしれません。

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