夜想曲

評価…Ｃ

あらすじ

　大学４年生の主人公は、夏休みを前にしたある日、大学教授に呼び出され、卒業に必要な単位はあげられない、と通告されてしまう。泣きつく主人公に教授は、夏休みの間、知り合いの図書館で働いてくれるなら単位を上げてもいいともちかけ、主人公は夏休みをその図書館ですごすことになったのだが……。

長所

短所

コメント

　ミステリー・サスペンスのサウンドノベル、ということで購入。

　システムは前述の通りサウンドノベル。主人公の性別と名前、そしてパートナーとなる異性の名前を入力。画面に出る文字を読み、ときどき出る選択肢を選ぶことでストーリーが分岐します。

　グラフィックは……キャラはシルエットかと思いきや、ときどき目などアップが絵で出てきたりするので、ちょっと統一性がないかな？と思ったり。とは言え、ひどく話の邪魔になるわけでもないので、そのうち慣れます。

　ストーリーは、主人公が図書館で働く夏休みの間に、周りで起こる３つの事件＋ａを解決するのが目的。……解決するのが目的というか、解決しないと命がないことも多いので、せざるを得ないとも言いますが。

　ただ、難易度の調整に関してはちょっと微妙なところがありまして。基本オートセーブの上、謎の解決や真相云々とあまり関係のない選択肢で正規のハッピーＥＤにたどりつけなくなることも多く、コツをつかむまでは激しくバッドＥＤ→オートセーブで各話最初からやり直し、に陥ってしまうことも。

　……ちなみに私、初プレイ時に見事にこのバッドＥＤ地獄に陥り、「犯人のシナリオどおりに進めば、あなたは数時間後に惨殺される」というキャッチコピーに「うるせぇこのやろう！犯人のシナリオどおりにすら進まんわぁっ！」と逆切れしながら叫ぶハメなりました。

　その分、ハッピーＥＤにたどりついた時の喜びは大きいのですが。……遊び心はいいけれど、こういう形で難易度を上げられるのは正直あんまり嬉しくないし、ダメだって人がいても仕方ないな、とも思います。

　そんな感じで多少疲れることもありますが、登場人物リストやＥＤリストになる本棚システムなど、なかなかコレクター魂をそそられるシステムやちょっとしたおまけもありますので、サウンドノベル系が好きで多少根気に自信がある人なら割とおすすめです。