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はじめに…。
＜注意！＞ ・以下、ネタバレです。間違えて来てしまった方、内容を知りたくない方、また、かなり管理人の地が出てますので、管理人に夢を持っていたい方はお戻りください。 ・「アンジェリーク」シリーズのキャラクター、および設定を知っていることを前提で書いてます、ご注意ください。 ・キャラのセリフはほとんど意訳です。 ・内容上、くだけた表現や絶叫、キャラへの怒り、また敬称抜きのキャラ名などが文中に普通に使用されていますので、そのような表現が苦手な方はご遠慮ください。 |
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シリーズタイトル |
タイトル |
あらすじ |
アンジェリーク初体験の、甘く苦い思い出 |
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２での人間関係に悩む、ある日の出来事 |
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愛と悔恨のザンゲと、その報い |
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邪な想い、その末路 |
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fromアンジェリーク 〜乙女の思惑・愛の達人〜 誰にでも初めてというのはございます。 現在は乙女ゲーをチェック、自己満足レベルとはいえ、いくつか比較・レビュー出来る程度にプレイをしている私とて、当然初めてというのは存在するわけで。 その一番最初、自分にとって乙女ゲー元祖となったのがこの「アンジェリーク」。 買った当時は女の子が主人公、しかもキャラとデートができる……なんてそれだけで、ゲームといえばドラクエで半年遊び、他に持っているゲームといえばドラゴンボールかマリオかテトリスか……な私にとっては、ありえない驚きのゲームでした。 そんなわけなので、最初は何の疑いもなく、ゲーム内で説明されたとおり女王候補となり、試験をクリア。宇宙を救う女王ＥＤを迎え、恋愛イベントには何度か遭遇したものの、恋愛ＥＤがあるなんて思いもせず。……たまたま雑誌で恋愛ＥＤなどというものがあるらしいと知り、慌ててデータを呼び出しやり直す始末。 しかも選択肢ではっきりと成否が決まる……なんてゲーム自体、おそらく初体験だったものだから、今なら『キャラの性格考えればわかる』な選択肢も思う存分間違えて、さらにその選択肢、デートや告白の成功系も『運で左右される』だなんてもちろんわからないものだから、正に当たって砕ける特攻状態。 オスカーに「お嬢ちゃんに本気になっているヤツはいないのか？」と聞かれて『（それは目の前のあなたですという意味を含めて）そうかもｖ』と答えたら「俺は人のものには手を出さない主義だから」とあっさりフラれるわ、いつも向こうから告白されるから絶対大丈夫！とランディに告白したら「君は妹みたいな存在だから」とさらりと断られ。 そんなこんなで心に傷を負いつつも、たくさん恋愛ＥＤを見た私。そしてその後は、友人を呼んで「見てみて、恋愛ＥＤなんてあるのー」とお披露目会決行。内容を軽く説明した友人に、「ゼフェルのＥＤが見たーい」とか「オスカーはどんなＥＤ絵が出るのー？」などと言われて、調子に乗ってＥＤを見たデータをロード。 ……しかし、なぜかこの守護聖たちと来たら、ＥＤを見たデータなのに、人前に限って、失敗してばかり。 ゼフェルに告白すれば「何言ってんだよ」と捨てられて、オスカーはそもそもイベントがなかなか起きず、小一時間かけてやっと告白にこぎつけたら「俺に惚れたらヤケドするって言っただろ？」とあっさり恥をかかされて。結局、友人の前では一つもＥＤが見れず、友人に慰められつつ、友人が帰った後に再プレイしたら……どっちも成功。 ……お前ら、わざわざ私に恥をかかせて楽しいのかああっ！ そんな感じで心に深い傷を負いつつも、10年以上の長きにわたる、「アンジェリーク」とのつきあいが始まったのでした……。 fromアンジェリークSP2 〜僕と君との心の距離〜 それは１をプレイしたしばらく後、ＳＳ版「アンジェリークSpecial2」の発売を知り、購入。プレイしていたある日のこと。 ３種類ある主人公の性格設定から、温和アンジェリークでプレイしていた、まだ２に慣れていない、一周目のことでした。 私の使う設定上、常に相性のいいランディと、温和な女の子が好みのリュミエール。普通にプレイしていたところ、この二人が我が温和アンジェを親密度200(※限界値)と愛してくれたものの……占いで確認すると、どうにもこの二人の仲が悪い。キャラ同士の親密度、デフォで仲が悪い設定の二人でも30はあるのに、この二人ときたら10もない。 試験は順調で、いろいろ余裕があったため、仲良くするよう本人同士に頼んでみたり、おまじないで相性を上げてみたりするものの、所詮付け焼刃というべきか、やってもやってもせいぜい上がって５程度。既に一ケタと化していた二人の親密度には、焼け石に水。 原因がわからず悩んでいたある日、アンジェの部屋のドアを鳴らすチャイムが。 （誰だろう？） と様子を伺うと、そこにいたのは、当のランディとリュミエール。 『……二人同時に誘いに来るなんて…… 嗚呼悲しきかな勘違い。 喜んで二人を迎えいれ…… それが、アンジェと仲がよく、お互いの仲が悪い者同士が同時にやってきて、どちらかを選べと迫る「はちあわせ」イベントだと知ったのは、３０秒後のことでした……。 〜君への思いは時空をも越えて〜 それはＳＳ版のみならず、内容が同じＰＳ版「アンジェリークSpecial2」を購入し、ちょこちょこプレイ、ひととおりクリアしたある日のこと。 唐突に「ルヴァの恋愛ＥＤアニメが見たい！」と思い立った私は、早速クリアデータをロードしてプレイを開始。 しかし、クリアしたデータなのは確かなものの、１つのデータでいろいろとイベントを見てＥＤを見て……と繰り返しているため、呼び出したこのデータ、誰がどうなっているのか、まったくもってわからない。外に出て親密度を、そして自分の状態を見ようにも、何かのイベントかデート直後のセーブデータらしく「もう遅いから……」と外出不可能。 ……まあ仕方ない。日付からして、そこまでゲーム後半のデータでもないし、すぐＥＤってこともないだろうと、とにかく一晩眠ることに。 そして目が覚め、いざ！と気合を入れたところに鳴るチャイム。 誰だろう、と様子をうかがうと、そこには相性がよいため、いつも仲良しなジュリアスが。 ……久しぶりだし、３段階ある恋愛イベントの１つぐらい見ておこうかなー、どーせ２段階終了、３段階目が起こって即ＥＤってほど進めてないだろうし、と部屋に迎え入れ、デートをＯＫ。条件を満たすと恋愛イベントの起こるデート場所・森の湖に行くことに。 森の湖に行くと……誰もいない。そして二人は向かいあう。……やった、恋愛イベントだ！何段階目かなーとわくわくしていると、にわかに流れ出す、高目に豪華なあの、音楽。 ……まさかこの音楽は、と嫌な予感に一筋の汗。しかも主人公の性格がちょうどジュリアスの好みの温和設定だったため（※好みの性格じゃないと恋愛イベントにボイスがつかない）、ボイス付でイベント開始。
でも、でも今回は、今回は！と目をそらしつつ告白を「断る」。 「…心優しいお前のことだ。 すみませんすみません何も考えてません優しくもありませんただただ単に今回は別の人狙ってるだけなんですっっ。 「だが、それならば希代の女王となって欲しい。 ごめんなさああああいいいっっっっ！
……これを見て気づいていれば、気づいていればああっっ！
……思う存分ジュリアスの誇りを地に落としてしまった我がプレイ……。
元々収集癖のある私、なかなか出ないレアカードはともかく、普通のノーマルカードだけはコンプしたい！と身銭を削ってカードを買う日々。 身銭を削り、随分たまってきたけど、まだ足りない。ないカードはどれ？と、カードリストと同じ絵の載っている画集を参考に、足りないカードの絵柄をピックアップ。……そして気づいた共通点。 足りないカードの絵柄…全っ部ジュリアスメインのカード……。 ……そして思い出す、ジュリアスの誇りを、正に地に落としたあのプレイ。 ……これは愛の呪いととらえていいのでしょうか。 そして愛と光の呪いが解けるまで、それからしばらくカード散財の日々は続いたのでした……。 fromアンジェリークトロワ 〜君と別れるその日のために〜 それはアンジェリークトロワ愛蔵版発売後のこと。 私この愛蔵版、ファン魂で購入したものの、通常版でＥＤ・スチルなどのデータコンプは果たしていたため、一度二度、軽くやり直したりはしたものの、元ほどプレイすることはなく、ゲーム棚に収納していました。そんなある日、友人からこんな話を。 「アリオスの最上ＥＤもいいけど、ふられてしまうバッドＥＤもなかなかいい」 と。 ……基本的に私は、データコンプを目標にプレイしているため、狙ってバッドＥＤ……なんてプレイはまずしないし、そもそも隠しキャラであり、出現自体に一手間いるキャラのアリオスをわざわざバッドＥＤにする……なんて考え付きもせず。 でも私と趣味が合い、アリオスファンである友人がいいというのだから、きっといい感じなんだろう、と初めてアリオス・バッドＥＤに挑戦。 ……バッドＥＤなんだから、最上ＥＤより楽に見れると思っていたのです。……そう、最初は。 さて、バッドＥＤ挑戦一周目。 まず難関その１。「愛がバッドを許さない」 ……そう、プレイしてから気づきました。……私は、友人同様、アリオスファンでもあったのです！ 思えば通常版プレイ中、別の人を狙ってるはずなのに、既にＥＤもスチルも見て、通う必要もないはずなのに、ついつい一週間のうち、アリオスと会える限られた日には指が勝手に彼のいる「約束の地」を選ぶ始末。 そして会話・デート選択肢も指が勝手にベストチョイス。 ……気がつけばEDに必要なパラメーターこと、「好意」「敬意」が共に200。……当然バッドＥＤになどたどりつけるはずがなく、最上ＥＤを迎えてしまった私。 ……まあ、でも久しぶりに見たアリオス最上ＥＤは、やはりよかった。次は会わないから大丈夫よねー、と軽く考え、二周目に突入。 二周目、難関その２。「強い尊敬はやがて愛へと」 今度はちゃんとしよう！と心に決め、アリオスを出現、告白に必要なイベントだけを全部見て、あとは心を痛めつつも放置。 イベントを全部見た時点での好意・敬意は、マイアンジェとアリオスの相性が悪いせいもあって大体80。これなら大丈夫！と思い、真面目に育成。見事困難を跳ね除け、さて告白だ！バッドＥＤだ！と喜び勇んでアリオスの元へ。 たどりついたアンジェに振り返るアリオス。 「無事に終わったんだな。やるじゃねぇか、女王陛下」 流れ出すボイス。 ……そこでふと気づく。……確かバッドＥＤって、ボイス無しだったはずじゃ…？ 嫌な予感を裏付けるように、語られる彼の過去、そして愛の言葉。二人は再会を約束し、一時の別れを惜しむ……。 ……って、これまるっきり最上ＥＤじゃないか！ なんだよ、何が悪かったんだよ！と少し前のデータをロードして見てみると、放置していたはずなのに、真面目に育成をがんばったせいか、敬意が200と最大値。 ……これが……原因か……。 さすがに二度目なのでちょっと落胆しつつも、原因がわかれば対策も立てられる。今度こそ！と軽くこぶしを握りつつ、三周目へと歩を進める。 三周目、難関その３。「俺はお前を諦めない」 さて、三周目。 二周目同様、まずはイベントをこなし、告白条件を整える。 えーと、軽く説明しますとこのゲーム、一定期間ごとに審査、というものがありまして。真面目に育成をこなし、言われた課題をクリアしていると、審査で誉められ、登場キャラ全員の敬意がアップするんです。 なので、真面目にやっていると、それこそゲーム開始以来一度も会っていなくても、敬意が最大値の200に……なんてこともざらにあるわけで。……まあ、育成をサボれば敬意は下がるんですが、そもそもちゃんと育成をしないと、ストーリーの関係で、告白自体ができなかったり。 そういうわけで育成はサボれないので……取った作戦がこの、出し惜しみ作戦。 ……まずは審査の前に出された課題に必要な力をきっちり集めておくものの、審査の時にはあえて課題を未達成。審査が終わった途端、必要な力を解放、課題レベルの育成をクリア……としておけば、一見育成はサボっているのでキャラからの敬意は下がるが、育成はＯＫ、とまあそういうことなんですが。 さて、そんな感じでひっそりこそこそと育成しつつ、皆から敬意を下げられ、ＥＤ直前では目当てのアリオス、好意は80あれど、敬意は35程度。 好意も敬意も200が最高なので、これだけ低ければ大丈夫、と今度は確信。 流れ出す音楽。振り返るアリオス「無事に終わったんだな。やるじゃねぇか、女王陛下」ボイス付で語られる彼の過去、愛の言葉、そして二人は再会を約束し……。
……うおおい！
……さすがに三周目、約20時間のプレイ後、および見れると確信していた上でのこの状態なので怒り心頭。疲労度高し。 息を荒くしつつもデータ確認。 ……そうか……好意80・敬意35ぐらいじゃ生ぬるいと。これぐらいじゃ君のアンジェリークへの愛は負けないと、そうおっしゃるつもりなのですね、アリオスさんよお……と、暗い想いを胸に抱き、怒りにまかせて四周目。 四周目……ここまで来ると、もう可愛さあまって憎さ100倍。 ……できることなら穏便に済ませたかったが、放置レベルでは生ぬるいというのであれば仕方あるまい。……おまえのその強い愛、この私が粉々に打ち砕いてやろう！ と、既にお前がラスボスかよ、なセリフを吐きつつ、もはや意地で四周目。 まずはイベントを何事もなくクリア。それによりアリオスと火・木の会話、日曜のデートを可能に。 ……イベントを終え、まるで最上ＥＤを目指すかのように火・木の決まった時間に彼の元へ。 アンジェ「アリオスは女の人をどんな風に思う？」 ここで出る選択肢。 『そうじゃない人もいるわ』(-_-) 迷わず下を選択。あっけに取られるアリオス。……当然下がる親密度。
デート開始後、噴水にて。 アリオス「どうした？そんなに噴水のほうばかり見て…。あっちにいい男でもいたか？」 ここで出る選択肢。 『そうじゃないんだけど…』(-_-) ……低いテンション、未知の領域・最下層へ。あまりの態度に、開始１分でデート中断。自宅へ帰還。言葉を濁して立ち去るアリオス。 ……悪いな、アリオス。私もこんな手を使いたかったわけじゃない。だが君が、こうでもしないと女王を諦めてくれないんだから仕方がない。 ……と立ち去るアリオスを眺めながらほくそ笑む。 そんなプレイを繰り返し、ＥＤ直前、彼との好意・敬意は20前後。 振り返るアリオス。そして出る選択肢。 『アリオスに想いを打ち明けようかしら…？』 よっしゃ、バッドＥＤ確定！もちろん告白。……さて、バッドＥＤとはいかがなものか。 「…無理だ。
……でもね、アリオス。あれだけひどいことをして、やっと別れた後に「お前は俺には眩しすぎる」とか「お前が好きだから、今お前が好きでいてくれるうちに別れたい」って言っても、全く説得力がないですよ、あっははははっ！ ……せめて好意・敬意150とか、そういう数値的に『好きだけど最後まで踏み込めない』的なレベルで、この台詞言ってもらえたら感動的だったんですけどね。20だし。足しても初期親密度に足りないし。 ……そんなわけで、フルプレイ四周、約30時間を投じて見たわけですが、内容がいいとか悪いとかではなく、こんなひどい女にならないと見れない……なＥＤ条件に問題があるような。（……まあ、隠しキャラで登場・デートにこぎつけるまでが大変だからこそ、ＥＤは楽なレベルにしたんでしょうけど……。） このフルプレイ四周のせいで、初聞きの時は軽く涙したトロワのアリオスのテーマまで嫌いになりそうでした。ええ。 ……一度将来を約束した男と別れるのは、容易ではないとゲームに教わってしまった、そんなある日のゲームの思い出。 |