遙かなる時空の中で２・おまけイベントセリフ集弐
〜うるわしき京〜
遙かなる時空の中で２・おまけイベントとは… ・PSPソフト、遙かなる時空の中で２の条件を達成すると出てくるおまけのイベントです。 ＜注意！＞ ・以下、ネタバレですのでご注意ください。 ・基本的にPSP版独自のイベント、および条件上、見るのが困難、と管理人が判断したもののみの掲載になります。 ・キャラ名は略称になります。 ・一部分岐のあるイベントにつきましては、共通ルート後、個別に掲載します。 ・メッセージコレクションなど、同内容の書籍が公式より発売された場合、予告なく削除させていただく可能性があります。 ・また、PSP版ゲームのおまけイベントに、ボイスはついてません。 |
イベント名 |
登場キャラ |
イベント条件 |
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イサト・泉水 |
封印札を全部集める |
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彰紋・幸鷹 |
五行の力の最大がすべて40以上 |
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頼忠・泰継 |
八葉の応援台詞すべて成功 |
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勝真・翡翠 |
八葉の術をすべて習得 |
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八葉・アクラム |
京の五行の力がすべて最大 |
キャラ名一覧 |
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八葉 |
八葉の想い出が半分以上集まる |
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八葉・アクラム |
想い出・スチルが全部集まる |
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登場人物 |
セリフ内容 |
紫姫 |
あら、神子様 今日はとてもよいお天気ですわ 空があんなに高くて… |
主人公 |
わあ、本当だ なんだか嬉しくなるね |
紫姫 |
お天気はよくて、 京の人々もみな 喜んでおりましょうね 神子様が土地の力を 高めてくださってから、 過ごしやすくなったはずですし |
主人公 |
そうなの？ |
紫姫 |
もちろんですわ 神子様は意識なさって おられないかもしれませんが… そうですわ、もしよろしければ 本日は京をゆっくり 散策なさったらいかがでしょう？ ご自分がどのくらい ご立派なことをなされたか ご覧になってくださいませ |
主人公 |
立派って、そんな… でも実際に 土地の力っていうのを 感じてみるのはいいかも |
紫姫 |
ええ、そうなさいませ こんなお天気の いい日なのですもの 思わぬものや 思わぬ方との出会いが あるかもしれませんわ |
主人公 |
京の力を 確かめに行くとして… どこに行ってみようかな？ |
選択肢 |
景色が遠くまで にぎやかな場所に 静かなところで せっかくだし 逢坂山に行こう(彰紋) |
登場人物 |
セリフ内容 |
主人公 |
あ、いい香り… 木の匂いだ 風に乗って流れてくる |
頼忠 |
神子殿！ |
主人公 |
あ、頼忠さん！？ どうしたんですか？ |
頼忠 |
神子殿がお一人で お出かけになったと うかがいましたので |
主人公 |
探させてしまいましたか？ ごめんなさい 静かな場所に行こうと思って |
頼忠 |
さようでございましたか この地は 穏やかでございますから |
主人公 |
そうなんです ねぇ、頼忠さん、 木の香りがしませんか？ |
頼忠 |
木の香り…ですか？ 確かに、そのようですね 心地よく風が吹いておりますし、 そのせいでしょう それに、この地は霊地と 言われておりますから、 京の気を感じやすいのでしょう |
主人公 |
京の気？ |
頼忠 |
はい うまくお伝えできるか わからないのですが… 以前から、この地は 清浄な霊地で、 神聖な心持ちになりました 背筋の伸びるような… そのような思いです 気が強まったからでしょう |
主人公 |
背筋が伸びるような… わかるような気もします 頼忠さんほどじゃないけど |
頼忠 |
ええ、よいのです おそらく神子殿には おわかりにならないでしょう あなたから出づる気を ご自身が感じ取れないのは 当たり前のことです |
主人公 |
私から？ |
頼忠 |
はい、あなたから この地から生まれる神聖な気は 風に乗り、京に広がって いくのではないでしょうか これまでの京は、土地の力が 弱まっていて、その気を 受け入れられなかった 今は、違います あなたが土地を清め、 清浄な気を広げた 京の調和は、 あなたがもたらしたものです |
主人公 |
い、いえ、そんな… |
頼忠 |
風はただ吹くばかりです あなたから生まれたものを 伝えようとするだけです そんなあなたにお仕えできること それは、私にとって 至上の喜びなのです |
主人公 |
頼忠さん… |
頼忠 |
…ですが、この季節、 風は少し冷たいようですね 少し頬が赤うございます 寒いですか？ |
主人公 |
え、えっと、あの… 大丈夫です |
頼忠 |
さようでございますか では、ゆるりと参りませんか あなたから生まれるものを すべて見て回るのは 難しいですが… 神子殿さえよろしければ、 私はもう少し、ご一緒させて いただきたいのです 神子殿、今日は本当に ありがとうございました ご一緒することを お許しいただけたこと、 忘れることはありません あなたのもたらす 京の美しい息吹が、 変わることのないように… どうぞお風邪を召しませんよう 暖かくして お休みくださいませ |
登場人物 |
セリフ内容 |
主人公 |
けっこう人手があるな 今日は何かあるのかな？ (あっ！ 勝真さんだ) |
男の子 |
じゃあ、これ、 買ってくれるんだな |
勝真 |
ああ 悪くない彫りだと思うぜ |
男の子 |
へへ、ありがとな 作ったヤツに伝えとく！ |
主人公 |
勝真さん！ |
勝真 |
あ…なんだ、お前、 どうしたんだよ、 八葉は誰かいないのか？ |
主人公 |
今日は、ただの散策なんです 勝真さんは ここで買い物ですか？ |
勝真 |
まあな たまに市で会う子どもが 売り物を見せてくれたからな ちょっとした市みたいなのが できてるんだよ |
主人公 |
へぇ、どんなものが 売ってるんだろ ちょっと見ていこうかな |
勝真 |
ああ、お前って 買い物好きそうだもんな |
主人公 |
そんなふうに 見えますか？ |
勝真 |
まあな、しかも優柔不断で いつまでもどっちにするのか 悩んでる感じがするぜ |
主人公 |
そういうこと言います？ |
勝真 |
はは、言い過ぎたか 悪い悪い 詫びのかわりに、 つきあってやるさ |
主人公 |
えっ、いいんですか？ |
勝真 |
なんだ、遠慮してんのか？ …当たり前だろ？ 本当は、ここに市がたつのは いいことじゃないんだ |
主人公 |
どうしてですか？ |
勝真 |
決まった市以外で 物を売ってはならぬってことに なってるからな だが、取り締まれないよな 京が元気になって、 活気が出た結果なんだ |
主人公 |
京が、元気に… |
勝真 |
そうだ 五行の力が高まって、 気が安定したってことさ 土地の力が弱かったころは、 そこにいる人間も 影響受けてどこか暗かったが… 今じゃ未来が信じられる 生きていくハリが 出たって感じかな |
主人公 |
ああ、わかります 元気のない場所に行くと こっちも元気なくなるもの 土地の力が高まるって、 そういうことも 関係していくのか… |
勝真 |
ありがとな これも全部、お前が京の土地の 力を高めてくれたおかげだ 俺は、そんなお前に感謝してる だから、今日お前に つきあうくらい、わけないんだ 俺には、そんなことしか してやれないけど―― それでも… できることは、精一杯 してやりたいのさ 俺に遠慮するのは 損だって覚えとけよ |
主人公 |
今日はありがとうございました すごく楽しかったです |
勝真 |
何も買わなくてよかったのか？ いろいろ悩んでただろ |
主人公 |
悩むのが楽しいんですよ どれも欲しくなっちゃうのが 難点ですけど でも、いろいろ見られて、 楽しかったから、 それでいいんです |
勝真 |
そうか …じゃあ、これ |
主人公 |
これ、なんですか？ 木箱…？ きれいな模様が 彫ってありますね |
勝真 |
今日の記念に、 お前にやるよ |
主人公 |
えっ、いいんですか？ さっき白河で 買ったものでしょう？ |
勝真 |
もともと、お前に やろうと思って買ったんだ 掘りがよかったからさ その上、お前と一緒に 過ごせて、 俺のほうこそ楽しかった 俺と出かけるのも きらいじゃないだろ？ またいつか、買い物にでも 出かけような |
登場人物 |
セリフ内容 |
主人公 |
わぁ…前に比べて 行き交う人が増えてるみたい |
イサト |
なんだ、 ずいぶん元気そうじゃん |
主人公 |
あれ、今のは… |
イサト |
あんなに 具合悪そうだったのによ ほんと、よかったな！ |
翁 |
おお、今じゃこうやって、 散歩ができるまでに なっての おや、こりゃいかん わしゃお邪魔かの |
イサト |
はあ？ 何言ってんだよ |
翁 |
ほれ、そこで 娘さんが お前のことを見とるよ |
イサト |
え？ なっ…！ お前、いつからいたんだよ？ |
主人公 |
え、えっと、 今来たとこ |
翁 |
これ以上邪魔するわけには いかんかの わしはこれで失礼しよう |
イサト |
…ったく、あのじいさん、 好き勝手なこと 言いやがって でも、まさかこんな場所で お前に会うなんて 思わなかったぜ |
主人公 |
あのおじいさんは イサトくんの知り合いなの？ |
イサト |
ああ、そうさ あのじいさん、 もう長いこと寝込んでたんだぜ それがあんなに 元気になってさ 思わず立ち話しちまった |
主人公 |
とっても元気そうだったね |
イサト |
ああ 旅人と話をするのが 好きなじいさんでさ 最近、この街道も 旅人が増えたもんだから、 元気が戻った、なんて言ってた |
主人公 |
たくさんの人から 話が聞けるものね 元気になってよかった |
イサト |
みんな喜んでるんだぜ ここいらがすごく 歩きやすくなったって ちょっと前までは 怨霊が出たり盗賊が出たり、 けっこう危なかったんだ |
主人公 |
え、そうなの？ 知らなかったよ |
イサト |
知らなかったのか？ こういう時、 改めて、思うよな やっぱ、お前はすげーなって |
主人公 |
えっ？ なんで？ |
イサト |
ここが通りやすくなったのは お前が頑張ったからに 決まってるじゃん 土地の力を高めたから、 盗賊も出にくくなってさ 怨霊だって出ない その上、雰囲気とか空気とかも よくなって、 みんな元気になってさ いいことづくしだ な？ お前のおかげだろ？ |
主人公 |
そうなのかな？ |
イサト |
当たり前だろ、 自信持てよ ま、あんまり自覚しないで、 気負わないお前が、 オレには可愛く見えるけどな そういう普通のお前が、 一番いいんだよ オレももっとお前のために 何かしてやりたくなるんだ お前は気づいてないけど、 本当にすごいことを したんだぜ 自分でわかんないんなら、 あちこち見て回れよ そしたら少しはわかるって オレもつきあってやる また一緒に出かけようぜ 誘いに来るからな！ |
登場人物 |
セリフ内容 |
主人公 |
ここから向こうは もう京とは呼ばないんだよね、 確か あっ、誰か来る 邪魔にならないように、 よけていよう |
武士Ａ |
おお、ようやく 山を抜けられそうだ ここから先は京だな |
武士Ｂ |
これが都の空気というものか わしゃ初めてだが、 何やらすがすがしいの |
武士Ａ |
半年ほど前に来た時は もっとどんよりした 感じだったがなあ |
武士Ｂ |
ほう、そうなのか だが今は身のひきしまるような よい空気だ |
武士Ａ |
そのようだ よいことだな、ゆっくり この空気を楽しみながら行こう |
武士Ｂ |
おう、そうしよう |
主人公 |
前とは違って すがすがしい、か |
彰紋 |
………… |
主人公 |
あれ、彰紋くん？ 何してるの？ |
彰紋 |
……あっ！ ああ、見つかってしまいました 僕がここにいたことは 秘密にしておいてくださいね |
主人公 |
うん、わかった でも、木のかげに隠れて 何をしているの？ |
彰紋 |
京に来る人や 京から旅立つ人の 様子を見にきたんです 以前に比べて人の行き来が増え、 京にも人が入って くるようになりましたから でも僕、なんだか嬉しくて さっきの武士たちの話 あなたも聞いたでしょう？ |
主人公 |
うん、この京の空気が すがすがしいって 言ってたね |
彰紋 |
嬉しいです |
主人公 |
うん、嬉しいね よかったね、彰紋くん |
彰紋 |
はい、よかったですね やはりあなたは 素晴らしいです |
主人公 |
…あれ？ |
彰紋 |
どうしました？ |
主人公 |
なんかへんじゃない？ |
彰紋 |
へんじゃありませんよ 僕、あなたが誉められて 嬉しくて、「よかった」って |
主人公 |
え？ なんで？ 私？ |
彰紋 |
はい、あなたです だって、今の京が 誉められるのは、あなたが 誉められるのと同じですよ あなたが京を清めて、 土地の力を取り戻してくれて、 だから京は元気になった ここだけじゃないんですよ 今日のいたる場所の空気が 心地いいんです なんだか、どこに行っても あなたと一緒にいるみたいに 暖かくて |
主人公 |
えっ？ そ、そうなの？ |
彰紋 |
はい あなたの心の暖かさが、 京のどこにいても感じられる 僕は、それが とても嬉しいです いつもあなたを思います あなたを天女と呼ぶのは 絶対に正しいことだと、 僕はそう思います あなたという天女が舞い降りて、 京は心地よさを得られた 僕、力に満ちあふれた今の京が 大好きなんです あなたのことを 感じられる、この京が… |
主人公 |
彰紋くん…… |
彰紋 |
そうだ、京に戻りながら 何か話をしていきませんか？ 僕に教えてほしいんです あなたの目から見た 京を知りたい でも、ゆっくり行きましょう だって、あなたと歩く この夢のような時間を、 まだ、終わらせたくないんです 今日はあなたに会えて、 本当によかった あなたといると、 心の深いところが 幸せでいっぱいになるんです 僕は、あなたが京に してくださったことに対して とても感謝しているし… あなたという方の 八葉でいられることが とても嬉しい だって、また一緒に 出かけましょう、と お誘いすることができますから 本当に、そう思います また、ご一緒させてくださいね |
登場人物 |
セリフ内容 |
主人公 |
京の町がよく見える… それに、空が広くて、 すごく気持ちいい やっぱり、来てよかった 誰かと一緒に 来ればよかったかな？ |
幸鷹 |
神子殿？ ああ、やはりそうでしたか ここで会うとは 思いませんでした どうしたのですか、 今日はなぜこちらに？ |
主人公 |
京の土地の力が高まってるって 紫姫が言ってくれて それで、様子を見に来たんです 幸鷹さんはお仕事ですか？ |
幸鷹 |
いいえ、今日は私用です 息抜き、というほうが 正しいかもしれません 青空が、 見たかったものですから この場所は、京の町が見えて 空が望めるでしょう？ だから、来てみたのです |
主人公 |
今日はいいお天気だし、 町もよく見えますものね |
幸鷹 |
近くにいては 逆に見えないものもあるし、 一望してわかることもあります こうして京を視界におさめると いろいろなことが 胸に浮かんでくるのです |
主人公 |
たとえば、どんな？ |
幸鷹 |
己が無力だったということ、 などでしょうか |
主人公 |
そんなことないです！ 幸鷹さんは京のために いろいろやってますよ！ |
幸鷹 |
ありがとうございます ですが、その評価は 私ではなく… あなたにこそ 帰せられるものだと 思いますよ あなたが来る前の京は 力を失い、弱っていました 人も、土地も ですが、今は違います 土地の力はよみがえり、 人は活気を取り戻した これをあなたの力と言わず なんと言いましょうか |
主人公 |
私だけじゃなくて、 みんなで頑張ってきた ことじゃないですか |
幸鷹 |
いいえ、やはりあなたが いたからこそですよ、 神子殿 今日、私たちがこうして 青空を満喫できるのは、 あなたのおかげです 力を取り戻していく京は 青空の下で のびのびとして見えますよ 京に代わってお礼を 申し上げます 本当にありがとうございます |
主人公 |
そ、そんな… じゃあ、私もお礼を 言わせてください いつも 一緒に頑張ってくれて ありがとうございます |
幸鷹 |
神子殿… きっとあなただったから、 京も応えたのでしょうね |
主人公 |
え？ どういうことですか？ |
幸鷹 |
あなたは京のために力を尽くし、 その思いに、京が応えた 私は、そんなふうに思うのです 私も同じですよ、神子殿 京と同じように、 いつもあなたに応えていたい お急ぎではないのでしょう？ もう少し、私と共に 過ごしてくださいませんか 空は高く美しく、 この土地は穏やかです 少しの間、この風景を、 そしてこの空を、私たちだけの ものにしていたいのです 私と、あなただけのものに… 神子殿の時間を 独り占めさせてくださって ありがとうございました もしあなたがよければ、 京の他の土地にも 出向いてみてください 美しく力を取り戻した京を、 もっと 堪能していただきたいのです その時も私がご一緒できれば 嬉しいのですが… |
登場人物 |
セリフ内容 |
主人公 |
静かだな、 人の姿もなくて… ちょっと淋しいかな？ |
翡翠 |
神子殿 |
主人公 |
ひゃっ！ |
翡翠 |
驚かせてしまったようだね |
主人公 |
翡翠さん！ びっくりしましたよ |
翡翠 |
どうしたんだい、 この祠に願掛けでも？ 私とのことを祈願しにきた、と 言ってくれるのなら 嬉しいのだけれどね …とは、うぬぼれすぎかな むしろ粋な出会いを 用意してくれたこの橋に 感謝を捧げなくてはいけないね |
主人公 |
そうですね ここで翡翠さんに会うとは 思ってませんでしたから どうしたんですか？ ここに何か用事が？ |
翡翠 |
用というほどではないよ なんとなく近くに来たら、 ひどく美しく感じてね |
主人公 |
美しい？ 何がですか？ |
翡翠 |
川のせせらぎだよ たおやかで、心地よい 美しい調べだ |
主人公 |
あっ、そうですね 気づかなかったな なんだか優しい音ですね |
翡翠 |
もっとも、君の唇からこぼれる うるわしいせせらぎには 到底かなわぬがね |
主人公 |
翡翠さん！ いつもそういうこと ばっかり言うんだから |
翡翠 |
ははは いやだったかい？ でも、君が美しいせせらぎを 生み出すというのは 本当のことなのだよ この川がこんなにも 穏やかになったのは ここ最近のことなのだから |
主人公 |
そうなんですか？ |
翡翠 |
ふふ、ご自分では おわかりでないようだね、 可愛い人 もっとも自身の魅力は なかなか自分では わからないものなのだろう 私は、この都の出身ではないが それでも、この京が 以前と違うことはよくわかる 初めて訪れた京は 力なくうなだれているようで いかにも末法の世だったからね だが、今は違う 君という神子を得て、 生き返ったのだと思うよ いや、生まれ変わろうと しているのかもしれない 京の万物はみな、君がもたらす 風に惹かれ、君の気を惹こうと 競って美しくなろうとしている このせせらぎもその一つだ 私は、そう思うのだよ |
主人公 |
い、いえ、 それは言いすぎ… |
翡翠 |
まだまだ言い足りないよ 君は謙虚すぎるようだね もっと賞賛を受けるべきだ 私は言葉を尽くして たっぷりと君を 誉め称えさせていただきたいね |
主人公 |
か、勘弁してください… |
翡翠 |
ははは、残念だよ、神子殿 だが、それも 君らしくあるよ 京のすべては 君を賞賛しているというのに、 君ときたら、欲がないのだ もっとも、何がどれだけ 君の気を惹こうとしても、 君は心奪われてはいけないよ |
主人公 |
はあ あの…それは、どうしてですか？ |
翡翠 |
心を奪われるなら、 私に奪われてほしいからさ 君という珠玉を 手中にするためなら、 私は何も惜しまないのだが 覚えておいで、可愛い人 もっとも今は私が 君のものだけれどね あの場所で待っていたら、また 君はそのせせらぎのような声を 聞かせてくれるのかな？ ぜひ、また あのような心躍る出会いを したいものだ 私はいつも、君を 待っているよ、私の姫君 ずっと――ずっとね |
登場人物 |
セリフ内容 |
主人公 |
笛の音だ――優しくて、 どこか暖かい感じがする ひょっとしたら… (やっぱり 泉水さんだ) |
泉水 |
あ…神子… ここでお会いするとは 思っておりませんでした ごきげんよう、神子 こちらに何かご用ですか？ |
主人公 |
用と言うほどじゃないんですけど 静かな場所で ゆっくりしようかと思って |
泉水 |
そうでしたか あ…あの、もしかしたら 私の笛が邪魔で ゆっくりなされませんでしたか？ |
主人公 |
そんなことありませんよ 優しくて、暖かくて… とってもきれいな笛でした |
泉水 |
ありがとうございます もし私の笛の音が そのように聞こえたなら… それは、きっと 神子のおかげなのです |
主人公 |
え？ でも私、 何もしていませんよ |
泉水 |
このところ京の気は安定し、 それが私の笛に 宿るように感じるのです この気の清らかさは、 心をあたためるよう でもあります そして私の笛の音は、 雪の景色にとけていくように 空に広がっていくのです 以前より心地よく、 遠くまで響くような… |
主人公 |
前と、響きが違うんですか？ |
泉水 |
ええ、以前の京の気は、 不穏なざわめきで 今にも崩れそうでしたから… ですがあなたがいらして、 京を清めてくださって、少しずつ 落ち着きを取り戻したのです それにつれて、楽の音の響きも 広く、深くなっていったように 思います 神子、本当に ありがとうございます あなたの力は、本当に 素晴らしく、そして 神々しいものです |
主人公 |
違いますよ、泉水さん みんなで頑張ったんだし… それに、泉水さんの笛は 前からずっと きれいでしたもの！ |
泉水 |
神子… あの…もし、ご迷惑でなければ ここで、私の笛を 聞いてはいただけないでしょうか |
主人公 |
ええ、もちろんです |
泉水 |
あなたへのこの感謝の気持ちを 私はきっと、うまく言葉に できないでしょう ですから、この笛の音に 感謝と喜びを 乗せることができたら… お会いできてよかった 私はあの時、あなたのことを 思っていたのです 望外の喜びを あなたにお伝えすることが できればいいのに そして願わずにはいられません またあなたとご一緒できる日が あればいいのに、と… |
登場人物 |
セリフ内容 |
主人公 |
階段がちょっと凍ってる 気をつけないと すべりそうだなあ |
泰継 |
神子、何をしている？ |
主人公 |
えっ！？ うわっ、わわわっ！ |
泰継 |
大丈夫か |
主人公 |
あーびっくりした 転ぶかと思いました ありがとうございます |
泰継 |
いや だが、いつも私が後ろに いるとは限らない 足元には 注意して歩くといい ここには何をしに来た 誰か八葉は つれていないのか |
主人公 |
今日は誰にも 一緒に来てもらうお願いを しなかったんです 京の土地の力が 高まったっていうのを 確かめたいと思って |
泰継 |
そうか |
主人公 |
泰継さんは どうしてここに？ |
泰継 |
この山に用があって来たのだが、 こちらに回ってきたのは、 その者を追ってきたからだ |
主人公 |
その者？ |
泰継 |
足元を見ろ |
主人公 |
足元…？ あっ！ 白い塊…うさぎ！ うわ、ふかふか！ 可愛いですね、 寒いのに、元気そう |
泰継 |
この者は、寒くないのだ |
主人公 |
そうなんですか うさぎは寒さに 強いんですね？ |
泰継 |
違う そういうことではない |
主人公 |
………？ |
泰継 |
お前には、わからぬのか |
主人公 |
ごめんなさい、 よくわからないです |
泰継 |
…なぜ謝る？ 謝る必要など どこにもない この者は、五行の気の流れを 感じて――お前の気を感じて ここに来たのだ 以前に比べ、京を流れる 五行の気の量は 格段に増えている お前が来て、その気は より活発になった それを暖かいと感じている これは、お前が、京の持つ 五行の力を強めた結果だ |
主人公 |
私ですか？ |
泰継 |
お前の他に誰がいる このうさぎは、お前に 礼を言いに来たのだろう 京に五行の気が満ちたのは お前の尽力だと この者にはわかっている |
主人公 |
なんだか嬉しいです |
泰継 |
この者だけではない 万象が、お前を歓迎し、 感謝している もちろん、この私も また同じだ お前がここにいることを、 私は嬉しいと思っている ここでお前に会えたことを それはただの偶然かもしれない だが、必然であればいいと 私は願っているのだ 今日、私がここに来たのは、 高きところから京の気の 流れを確認するため お前も同じ目的で来たのなら 私たちの考えは 寄り添っている、と言える 胸が熱くなるこの感じを、 「嬉しい」というのだろう それはお前が教えてくれた 万象が五行の力の恩恵を受けて お前に感謝するように… 私もまた、この不思議な感情を 与えてくれた、お前に 感謝している |
主人公 |
泰継さん… |
泰継 |
これから先も、お前は たくさんのことを、私に 教えてくれるのだろう だからこそ、共にいたい、 そう、願うのだ… あのうさぎには、 感謝しなければならない あの地でお前に会わせてくれた 次に会った時は 礼を言っておく お前と過ごす時間が どれだけ私にとって 幸いなことか… お前には伝えきれないし、 私も本当に理解してるとは いえない だから、またあのような時間を 作ってもらいたい …次の機会を待っている |
登場人物 |
セリフ内容 |
主人公 |
やっぱり 北山って静かだなぁ ここならゆっくり 京の土地の力を 探れそうだよね あんまり 奥まで行かないほうが いいかな 今、何か音が… まさか… |
アクラム |
京の気を探りに来たか、 神子 |
主人公 |
アクラム… |
アクラム |
力をつけたな、神子 今や、京は お前の力に満ちている 五行の力にあふれ、 強い気がめぐっている |
主人公 |
あなたは、 京の土地の力が増すのが わかるんだね |
アクラム |
お前はわからぬだろう 理解せずとも、 お前は龍神の力をふるう 探せば、どこかで 花が咲いているかも しれぬな 長い秋に咲きそびれた 季節外れの花が… お前の気に誘われてな |
主人公 |
そうなの？ |
アクラム |
見るがいい、 その木に宿る小さな芽を お前の気を受けて 目覚めたのだろう 季節など、お前の前では なんの意味も持たぬな なんと力の強大なことよ お前は闇を知らぬ これからも、 知らぬままであろう |
主人公 |
…………？ |
アクラム |
神子、 お前はどの芽を息吹かせ、 どの花を咲かせるのか 私はそれを見てみたいと 思っているのだ 京を本当に安寧に導くのは お前にしかできぬよ、神子 さあ、もう戻れ そしていつものように 八葉を連れて出かけよ 京を救うためにな |
主人公 |
…そうする まだ、京は完全に 平和になったんじゃないものね ありがとう、アクラム！ |
アクラム |
…素直といえば あれほど素直な気性の 娘もおらぬな この指で、小さな木の芽を 摘み取ることは わけない だが、黙って見守れば その芽はやがて青葉となる 今のお前は、みずみずしい 青葉のようだよ、神子 とても美しく、強い いつか、秋が来て、 葉が朽ち果てるその日まで、 私はお前を見守っていよう いつか来る、その日まで… |