ときメモタイピング
架空ライバルステージ
〜VS大人組
（※実際にはありえません）

（イメージ…
　ＧＳタイピングで氷室・天之橋の二人とも
　仲良し状態設定でのライバルステージ）

氷室ルートへ行く
(※氷室←主人公で当て馬:天之橋なコース)

天之橋ルートへ行く
(※天之橋←主人公で当て馬:氷室なコース)

氷室＞天之橋コース

主人公：
（放課後に裏庭に来てほしい、
　大事な話がある…だなんて、
　天之橋さん、どうしたんだろう？
　あ、いたいた。）

主人公：
天之橋さん。

天之橋：
やあ、来てくれたんだね。

主人公：
はい。でも、どうしたんですか？
突然呼び出すなんて…。
もしかしてまた、
花椿さんのモデルになってくれ、とか？

天之橋：
…いや、そうじゃないんだ。

主人公：
（…天之橋さん、どうしたんだろう？
　何だか思いつめた感じ…。）

天之橋：
実はね、折り入って君に聞きたい事があるんだ。

主人公：
聞きたいこと、ですか？

天之橋：
そう、正直に答えてほしいんだ。
君の心に、正直に。

主人公：
（……？）

天之橋：
…君は、氷室くんのことが、
好きなんだろう？

主人公：
え！そ、その、それは…私…。

天之橋：
…いいんだよ。もう、私に気を使わなくて。

主人公：
で、でも…、私…。

天之橋：
…わかっていたんだ、私にも。
君が見ているのは、
いつだって氷室くんだってことを。
ドライブをしている時も、
スカイラウンジで食事をしている時も、
クルーザーで海を見ていたときも、
君の瞳は遠く、私でない誰かを見ていた。

そして私を傷つけないよう、
それを懸命に隠そうとしていることも…
みんな、知っていたんだよ。

主人公：
………。

天之橋：
…もう、いいんだ。
だから、本当のことを言ってほしい。
君の口から、
君の本当の心を、教えてほしいんだ。

主人公：
…はい。
私…、そんなつもりじゃなかったんです。
…私、好きになれると思ってたんです。
天之橋さんのこと。

天之橋：
………。

主人公：
天之橋さん、優しかったから…。
だから、天之橋さんと一緒にいれば、
私、きっと天之橋さんのこと、好きになれるって。
そうしたら、氷室先生のこと、
あきらめられる…そう思ってたんです。
そう…思ってたのに…。私…。
…ごめんなさい。本当に。
私、本当にひどい女ですよね。
…ごめんなさい。

天之橋：
…いいんだよ。ひどいのは、お互い様だ。

主人公：
そ、そんなことありません。ひどいのは私で…！

天之橋：
いや、私もだ。
私も、とっくの昔に気づいていたんだ。
君が恋しているのは、氷室くんだと。
氷室くんでなければ、ダメなんだと。
それでも気づかないふりをしていたんだ。
…君が苦しむのを承知の上で…。

主人公：
天之橋さん…。

天之橋：
だから、自分一人を責めなくてもいいんだよ。
悪いのは、お互い様だ。
…だが、二人とも、
もっと早く気づくべきだったんだ。
人は、自分の心に嘘はつけない。
嘘をつけば結局、
それだけ多くの痛みを産むだけだと。

主人公：
………。

天之橋：
泣くことはないよ、私のレディ。
私は、今でも誇りに思う。
君を心から愛したことを。

主人公：
天之橋、さん……。

天之橋：
…なんて、ね。ちょっと意地悪だったかな。
でも、本気だ。
私は君を心から好きになった。
それを、決して後悔はしない。
だから、君には、君の本気を貫いてほしいんだ。
ちゃんと、
君の好きな人に思いを告げるんだ…
できるかい？

主人公：
……はい……。

天之橋：
…ありがとう。
辛い思いをさせたね、すまなかった。

主人公：
（…天之橋さん…本当にごめんなさい！）

氷室：
そこ、何をしている。
もう下校時刻はとっくに過ぎて…

主人公：
（氷室先生！？）

天之橋：
………。

氷室：
理事長…それに…。

主人公：
あ、あの、私…。

氷室：
理事長、これはどういうことですか。

天之橋：
どういう、こととは？

氷室：
何故彼女が泣いているか、と質問しているのです。
…返答次第では、いくら理事長とはいえ
しかるべき措置をとらざるを得ませんが。

天之橋：
私はただ、彼女と話をしていただけだよ。
それだけのことだ。

氷室：
ただ話をしていただけならば、
どうして彼女が泣いていると？納得できません。
私にも理解できるよう説明をお願いします。

天之橋：
…やけにつっかかってくるじゃないか。

氷室：
つっかかってなどいません。
何故理事長の前で彼女が泣いているのか、
納得のいくよう説明をお願いしているだけです。

天之橋：
本当に、それだけかな？

氷室：
…では言わせてもらいますが、
天之橋理事長は特定の生徒…
今ここにいる彼女と下校している場面を、
頻繁に目撃されています。

主人公：
（！）

氷室：
言いたくはありませんが、
それにより、口さがない生徒からは
なんらかの関係がある、
という無責任な噂も出ている始末。
そのような状態で、
今しがたのような彼女の姿を見れば、
何かあったものと思うのが、
当然のことだと思われますが……。

天之橋：
…なら聞こう。
仮に私たちの間に何かあったとして…

主人公：
（あ、天之橋さん！？）

天之橋：
……だがそれが、君に何の関係があるんだね？

氷室：
関係ないわけが無いでしょう？
彼女は私の大事な…！

天之橋：
…大事な？大事な生徒だとでも言うのかね？
仮に君は、
ここにいるのが彼女でなく別の誰かだとしても、
そんなに取り乱すとでも？

氷室：
わ、私は取り乱してなどいません！

天之橋：
…やれやれ。
君がそうだから、彼女が迷うんだよ。
…これじゃあまだまだ、
彼女を譲るわけにはいかないね。

主人公：
（えっ？）

天之橋：
…冗談だよ。

氷室：
…冗談、ですと？

天之橋：
ああ、私は君が心配するようなことは
何もしていない。
ただ、彼女の悩みを聞いていただけさ。
そうだよね？

主人公：
…は、はい。そうです。

天之橋：
そう、それだけだ。
それ以上は何もないよ。何一つ、ね。

氷室：
……本当だな？

主人公：
はい、本当です。
私、相談にのってもらって、それで…。

氷室：
…わかりました。信じましょう。
しかし、君もこれに懲りて
軽率な行動は慎むように。わかったな？

主人公：
は、はい…すみません。

天之橋：
…ふう。やれやれ。疑いも晴れたらしいし、
私はこれで失礼するよ。
あ、そうだ、君。

主人公：
は、はいっ。

天之橋：
私の言ったこと、きっと守ってくれよ。
…いいね？

主人公：
……はい。

天之橋：
そう、いい子だ。では、これで。

主人公：
（天之橋さん……）

氷室：
……コホン。

主人公：
氷室先生、あの…。

氷室：
もう一度だけ聞く。
本当に、ただ相談をしていただけだったんだな？

主人公：
はい。

氷室：
…わかった、信じよう。

主人公：
（本当のこと…言えるわけ、ないよね…。）

あ、あの、氷室先生…。

氷室：
なんだ？

主人公：
その、心配かけて、すみませんでした。
それで…あの…。

氷室：
言いたいことがあるなら、はっきり言いなさい。

主人公：
は、はい。その…
心配かけて、すみませんでした。

氷室：
…構わない。
生徒の心配をするのは、教師の務めだ。
…だから、さっきのことは、
君もつとめて気にしないように。
…そうしてもらわないと、私が困る。

主人公：
…先生？

氷室：
…コホン、忘れなさい。
ずいぶんと遅くなった、今日は私が送っていこう。

主人公：
……はい。

主人公：
（…さっきの言葉…もしかして…
　少しは、期待しても、いいのか…な？）

→選択肢に戻る

天之橋＞氷室コース

主人公：
（…天之橋さん、今日はいないのかな？
　裏庭で待ってれば、会えると思ったのに…。）

？？？：
おい、そんなところで何をしている？
もう下校時刻は過ぎているんだぞ！

主人公：
！
ひ、氷室先生…。

氷室：
…君か。どうしたんだ、こんなところで。

主人公：
そ、それは…。
た、大したことじゃないんです！
全然、大したことじゃ……。

氷室：
…君がそこまで取り乱すとは…。
何か後ろめたいことでもあるのか？

主人公：
そ、そういうわけじゃないんですけど…。

氷室：
ならば、もう一度聞こう。
君はここで、何をしていたんだ？

主人公：
それは…
（ど、どうしよう！）

氷室：
…私にも、言えないことなのか？

主人公：
（先生にも…って言うか、
　氷室先生だからこそ言えない…よね。）

氷室：
…わかった。それならば仕方ない。
もう下校時刻は過ぎている。今日は帰りなさい。

主人公：
…は、はい。すみません…でした。

氷室：
……待ちなさい。

主人公：
はい？

氷室：
時間が時間だ。私が送っていこう。

主人公：
え、でも…
（天之橋さんに見られたら…）

氷室：
…心配はいらない。
今日は理事長も出張でいないからな。

主人公：
！
…氷室先生…。知って…たんですか？

氷室：
…教師という立場上、
君の理事長への気持ちを
はっきりと肯定するわけにはいかない。
だが、君は私の生徒だ。
君が真剣に何かを成そうとするなら、
それがなんであれ、私は君を応援する。
何かに真剣に取り組む気持ちは、
とても重要なことだ。

主人公：
…氷室先生。

氷室：
…それに、人の気持ちは止められないものだ。
たとえ立場がどうであれ。
…今の私には、それがよくわかる。

主人公：
…え？

氷室：
…行こう。早くしないと、
ますます暗くなってしまう。

主人公：
は、はい。

主人公：
（…先生にも、きっといろいろあるんだな…。
　うん、とにかく、先生も応援してくれてるんだ。
　…私も…がんばろう。）

→選択肢に戻る

（以下コメントにつき薄字。読みたい方はマウスでドラッグしてください。）

　…こちらもあくまでイメージです。

　タイピングの中にある「お邪魔」ステージキャラとして天之橋さんが出て来たとき、他のキャラだとライバルとして態度がちょっと怖かったり、ナンパだったりとあくまで「お邪魔」だったのに対して、天之橋さんは主人公とは少なくとも「好き」状態ではなく、悩む主人公にアドバイスをくれるだけ…な感じだったので、「もしあれで、主人公と仲良し設定だったらどうなったかなー、つーか攻略キャラがあの位置ってのが公式的に有りなら、氷室先生だとどうなったんだろう？」というイメージが膨らんだ結果、こんな形になりました。

　実際にタイピングで、そういう「仲良し状態でお邪魔キャラ扱い」だったキャラもいて、そのときはすごい罪悪感だったので、実際あったら嫌だなーつらいなーと思いますが。あくまでここだけのイメージ、ということで。

　いろいろ条件が厳しい中、最後までおつきあい、ありがとうございました。