※あくまで個人的評価です。

※あらすじは大体で書いてます。微妙に違っても知りません。

※このゲームのハードはプレイステーション２です。

マイネリーベ

〜優美なる記憶〜

評価…Ｄ

あらすじ

　時は1935年のヨーロッパ。全寮制の学園に入学した主人公は、学園のトップに立つ５人の男性に出会う。卒業までの２年の間に、果たして主人公は彼らに相応しい女性になり、学園の憧れである彼らと恋人になれるのか……？

長所

• フルボイス。
• 絵が綺麗。
• 回想・クイックセーブロード機能が充実している。

短所

• デートの会話が、どこで何をしても結局はキャラ一人ごとに５通りの返事しかない。
• ＥＤ条件が理不尽な部分があり。
• 女友達をかまわないといけない頻度が高すぎる。

コメント

　もともとはＧＢＡで発売したものをプレイし、結構笑えたのでボイス追加の移植版を購入。

　システムは育成恋愛シミュレーション。自分をみがき、学園の憧れである五人＋ａのキャラの誰かとＥＤを迎えるのが目的です。

　絵はよくも悪くもちょっと濃いので好みは分かれると思いますが、ＧＢＡの頃と変わらず綺麗ですし、豪華声優陣によるフルボイスも嬉しいんですが……携帯機であるＧＢＡだから、と許せていた部分を一部を除き、全部そのまま移植しているのは正直どうかと。

　全体に育成で上下する能力値がかなりの割合でランダムで、場合によっては全く育成の効果がなかったり。またデートに行くと、状況に応じた会話後、選択肢が出るのですが……選択肢は状況に応じているものの、攻略キャラの返答はどこに行っても何をしても５通り程度。

（※例…
・図書館に行く。
　相手：どんな本が好き？
　プレイヤー：恋愛小説が好きです。
　相手：僕もだ、気が合うね。
・湖に行く。
　相手：水辺ってちょっと寂しい気分になるよ。
　プレイヤー：ええ、なんだか感傷的になりますね。
　相手：僕もだ、気が合うね。
・カフェに行く。
　相手：ちょっと騒がしいかな。
　プレイヤー：ええ、場所を変えましょう。
　相手：僕もだ、気が合うね。
　…という感じ）

　また、難易度も無意味に高く、ほぼ全員が一途に慕っているとＥＤを迎えられなかったり、女友達とちょっと遊ばないとすぐに悪い噂を流されたり……と、移植するにあたって、そういうどうにかしてほしかった部分にもフォローがなかったのが残念でした。

　オートセーブを廃止し、クイックセーブロードや想い出機能をつけてくれたのはありがたかったんですが、ＧＢＡだから許せたけど不満であった部分を、ＰＳ２でそのまま放置されてもなあ……とそれなりに期待してただけにがっかり。

　ちなみにこのゲーム、全般的に主人公および女キャラが腹黒いです。主人公が女キャラに一緒に帰ろうと誘って断られると、「（チッ、使えないヤツめ）」と内心で呟いたり、キャラに送る手紙になにか添えるためのコマンドが「小細工」だったり。個人的にはそこが笑いのツボにきたからいいんですが、そのあたりも人を選ぶかもしれません。

一つ前のレビュー[彼岸花]へ<<

>>一つ後のレビュー[ラクガキ王国]へ