金色のコルダ２
アンコール
評価…Ｄ
あらすじ
音楽科と普通科にわかれた星奏学園。妖精に導かれ、ヴァイオリンに目覚めた普通科の主人公は、学園の危機を救うため、コンサートを成功させた。だが、今度はオーケストラのコンミスに指名されてしまい……？
長所
- システム面が充実していてプレイしやすい。
- スチルが綺麗。
- 糖度が高くなっている。
短所
- 前作をやっていないといろいろわかりづらい。
- 難易度選択がついているが、あまり意味がない。
- 引継こと特定キャラと恋愛ED後設定のイベントの出来が悪いものが多い。
コメント
コルダ２のファンディスク、ということで購入。
システムは恋愛シミュレーション。与えられた期日までにアンサンブルを組み、練習。およびオーケストラに必要なメンバー集めなどの課題もあり、最終的にオーケストラを組むための課題を達成し、コンサートを成功させることが目的です。
システムは基本２と同じ。快適で、練習と恋愛はほぼ完全にわかれているので恋愛はしやすいですが、オーケストラの課題を達成しないと恋愛エンディングは迎えられず、また期間が２に比べて短いのでかなり忙しくなっています。
……ちなみにスチルの使いまわしっぷり、および難易度選択の意味のなさも２同様ですので、そのあたりはもうあきらめてプレイするか、手を引くかの二択がいいと思います。
また、一度ライバルこと攻略キャラと恋愛エンディングを見るorコルダ２のクリアデータを読み込むことで、引継恋愛ルートに突入することが可能。恋人状態でゲームが始まり、つきあってる設定での恋愛イベント……を進めることができます。
メインストーリーや通常の恋愛イベント自体は糖度が高く、２を踏まえている面もあり、２を気に入った人にはいい感じかな、と思いますが……ただでさえ『キャラに部活を聞かれたと思ったら『入ってない』と主人公が返事した形で、勝手に話が進んでしまった』な２よりも、主人公の個性が強くなった感があり。自分の好みや１時点での印象からはだいぶ離れてしまった、それこそ部活など、もともと想像の余地があった、許されてたはずの部分さえ、勝手に固定されてしまってたのは正直嫌で。
さらに引継恋愛ルートでは、イベント中、出てくるどっちの選択肢も選びたくないんだけど、というか、主人公こんなに性格悪かった？と思うようなこともあり。……普段はそこまで思わない自分でも、ストーリーをやってる、というより「やらされてる」という気持ちになることが多々ありました。
たとえば、１の共通部分、メインストーリーで「物を大事にしてる」性格が見えるイベントがあった主人公なのに、あるキャラの引継恋愛ルートでは「プレイヤーから見たら意味不明な理由で、唐突に攻略キャラに怒り始め。あげくにその攻略キャラの大事なものと知っていながら、故意に破損するぐらい勢いよく落とす」など、キャラ崩壊にも程があるようなイベントが強制だったり。……そんな感じで引継恋愛ルートは、半分以上が「いや仮につきあってる設定で恋愛イベントを作るのが大変だったとしても、こんな雑か不愉快でキャラの魅力を減らすだけのストーリーなら、何もない方がまだよかった。何よりこんな出来のイベントを売り文句にしちゃ絶対ダメだろ……」と思いました。正直。
そもそもがファンディスクのため２のプレイが前提、および個人的に１からひいきだったキャラの引継イベントのクライマックスからの流れがひどく、好きだったキャラもシリーズごと嫌いになってしまい。コルダ卒業の決定打になったのでこの評価で。２が楽しく、１から特別ひいきのキャラがいない、新キャラのみがめあて、もしくは引継恋愛ルートはないものと考えられるなら、いい……かもしれません。
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